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とりめも

雑記、ネタ帳?インドカレー

松葉杖で暮らした体験談

初体験

 私は、現在23歳だ。23年間大きなけがもなく、なんか適当にのんきに暮らしてきた。だが、今年の夏、右足の骨折により、松葉杖生活を余儀なくされてしまった。軽傷なので、今は平気だが、松葉杖の生活って本当に毎日が新鮮。苦労もあるし、発見も多い。個人的には、今年のビッグニュースだ。だから、今年のうちにまとめていきたいなと、思う。あと、もし急に同じ状態になった人にも役に立つんじゃないかな、と。

※あくまでも体験談なので、病院等の指示に従ってください

経緯

 忘れもしない、7月22日のことである。この日は日本中がスマホの画面に夢中になった日であろう。そう、ポケモンGOの配信日だ。そこそこゲームが好きな自分も配信日にダウンロードした。ダウンロードして、少し弄って、外出の用意をした。その日は大学院のゼミがあったのだ。大体夕方の4時とか5時のことだったと思う。

 そして、怪我をした。転落した。マンションの階段を踏み外した。

 何故か。ポケモンのせいではない。ハイヒールのせいだ。この時期、自分の中でハイヒールブームだったのだ。私は、身長が168㎝ある。そんな自分が9センチヒールを履くとさらに身長が高くなって目線が変わるのが嬉しくて買い集めていた時期だ。

 翌日、足首が痛み出したので病院へ向かった。レントゲンを撮って診察室に入った後、なんか、医者が指示をたくさん出して、看護婦さんがやけにせわしく動いている。ぼんやりしていると、あっという間に、足が固定され、包帯でぐるぐる巻かれて、「松葉杖の練習をしてください。」と手際よくリハビリ室に案内された。そんなの聞いてない。どうやら骨折しているそうだ。

 

 上述した経緯で、松葉杖と付き合うことになった。私は、右の足首の骨にヒビという軽傷のため、軽い固定と松葉杖で日常生活を送ることとなった。ちなみに、骨にヒビが入ることは骨折とは別物だと思っていたが、立派な骨折らしい(だから、骨折と表記している)。「ヒビだから大したことないんですよ~。」とリハビリ室でヘラヘラしていたら、トレーナーに軽く怒られた。

 

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 ↑このような感じで固定した。骨折のギプスといえば、石膏で固めるのかと思っていたが、今は全然違う方法もあるのね。

 

松葉杖生活 周りの反応編

 というわけで、1.5か月ほど松葉杖で生活したのだが、まあ目立つ。それに、骨折した時期が夏休み直前で、出かける機会も多く、まだ色々な人と顔を合わす機会があったので、様々な反応をされた。面白かったものを書いていく。

 

1.「……もしや、その怪我、ポケモンGO??」

 この反応が割と多かった。骨折した日がタイミング悪すぎた。2016年夏に骨折した人なら共感してくれるのではないだろうか。

 ただ、フランクに怪我のことを話すきっかけとなって良かったと思う。わりと動き回れるため、気を遣ってもらうのが申し訳なかったのだ。ポケモンありがとう。


2.「嘘でしょ(笑)」

 骨折した理由が間抜けすぎると、信じてもらえない。医者にも「え?本当ですか??」といった感じで何度も理由を聞かれた。 ちなみに、5年前にも私は軟骨に軽い怪我(固定だけで済んだ)をしているのだが、このときも、キャンパスで普通に歩いてたら転んだという理由で、同様に信じてもらえなかった。

 

3.「骨折するほど彼氏に怒られたの?」

 一番面白かった。夜にタクシーを使わざるを得ないことが数回あったのだが、

タクシー運転手のおじさん「お姉さん、骨折するほど、彼氏に怒られるような悪いことしたんでしょう。」

「いえ、マンションの階段から落ちて。」

タクシー運転手のおじさん「あ、なるほど。慌てて家を出なくちゃならないほど悪いことをね。」

 おじさんの中では、骨折するほどの浮気騒動ができあがっていたのだろう、残念ながらそんな話はなかった。その時のツイッターもあった。7月31日の夜だったらしい。

 

 

松葉杖生活 杖との付き合い方編

 松葉杖生活になって、周囲の人の反応が変わるのはもちろんだが(なんせ目立つ)、自分の生活が一番変わる。杖を2本脇に挟んで歩かなくてはならないのだ。これが運動不足な自分には難しい。また、杖を足にするにあたって、色々気を遣わなくてはならない部分もあった。今、当時の自分と同じ人がいたら少しでも役に立てばいいなあと思って書かせていただく。

 

1.便利グッズ

 3点便利だったグッズがある。骨折をして松葉杖生活を告げられたら、すぐにネットで買った方がいいと思う。

 まず、松葉杖生活をすると両手がふさがる。そのため、トートバッグやビニール袋は持てない。だから、リュックサックがあると便利。特に荷物の多い学生さん。また、私は、サイフをだしやすいようにしたくて、ショルダーバッグも使っていたが、松葉杖にガンガン当たって邪魔だった。荷物が少ない時は、ウエストバッグの方がよかったと思う。

 次に、先ほどの両手がふさがる点に関連するのだが、雨合羽があると良い。松葉杖だと傘を持つことが難しい。そのため、急な雨にも対応できるようにカバンに入れておこう。また、大雨の時は上半身の雨合羽だけだと全く意味がなかったので、ウィンドブレーカーのズボンとかがあってもよかったかも。

 最後に、もう1つ。私の場合は、足を地面につかないようにするために松葉杖を使っていたのだが、完全に足をつかずに外出時を歩き切るのは無理だ。しかし、足をつけると固定を巻いている包帯が汚れてしまう。

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ファーストレイト ギプスシューズ(M) FR-326(20.5-24.0CM)

ファーストレイト ギプスシューズ(M) FR-326(20.5-24.0CM)

 

  なので、こんな感じのギプス用のサンダルを買っていた。ただ、勝手に履いて病院に行ったら、お医者さんに注意を受けたので、要相談。

 

2.あちこちにアザができる

 松葉杖での歩行は、脇で杖の固定をしてはいけないらしい。でも、慣れないうちは脇に力をいれがち。そんな感じなので、杖と自分の身体がぶつかってしまい、青アザができてしまった。また、肘をしばしば杖にぶつけていたらしく、肘にもアザができていた。こんな感じで、最初のうちはアザがあちことにできることもある。だが、慣れてきたら消えるので、落ち込まなくても大丈夫。

 

3.意外に速く歩ける(疲れるけど)

 松葉杖に慣れてくると、歩行もスムーズになる。松葉杖生活の中でも、バイト帰りにバイト先の人と一緒に帰っていたのだが、「なんか歩くの速い」と言われることがあった。

 何故だろうと考えてみたが、杖を前について、振り子運動のように前に進むため、慣れると勢いがつくのだ。だから、調子に乗ると、ガンガン進んでしまう。危ないので、真似はしないでほしい。

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 詳しく説明していくと、私の怪我の場合は、図のような杖の手前までの振り子運動だと教わった。ただ、勢いがつくと、②で前に出した杖の位置を越えて足を振ってしまうこともあった。そのため、人よりも歩幅が広くなることがあったのだろう。今考えると、バランスを崩しそうで危ないので良くない。

 

4.夏場は汗のケアをいつも以上に

 松葉杖を脇で挟むため、蒸れる。そのため、いつも以上に脇のケアが必要だ。また、松葉杖での歩行は体力を使うため、全身汗をかく。ハンドタオルがあるといいと思う。あと、長時間の外出時には小まめな給水も。

 

松葉杖生活 教員採用試験編

 これは一部の人にしか役に立たないと思うが、大事な試験前に怪我をすることもあると思うし、滅多にない経験なので、紹介させていただく。

 私は、8月下旬にとある自治体の教員採用試験の2次試験を受けた(落ちてたけど)。最初に病院に行ったときに、そのころには松葉杖が外れていると説明を受けていたのだが、試験日には外れていなかった。

 そのため、試験の時だけはサポーターで固定して松葉杖なしで受験することにした。軽傷だし、家では普通に歩いていたのでそうしたが、絶対真似しないでほしい。ちなみに、私は申請し忘れたが、怪我などの事情がある人は、怪我による配慮を申請することができる自治体が多いので、その制度を利用するのが絶対正しい。

 そんな感じで半日ほど松葉杖を外した時に色々気づいたことがあったので、簡単に書く。

 

1.普通に接客してもらえることがうれしい

 試験が終わった後に喫茶店に入って、普通に接客してもらえることが一番うれしかった。松葉杖のときは、周囲の人が親切にしてくれることはうれしいのだが、骨折の理由が間抜けすぎるのでどこが後ろめたい部分もあった。そのため、自分で商品を受け取って、座席に座れることがこの上ない喜びだった。

 

2.背伸びができない

 採用試験では、模擬授業という実際の授業のように試験官の前で実演する試験科目があった。このときに、黒板に板書をしていくのだが、高い位置に文字を書こうと背伸びをしたが、全然届かず、文字がふにゃふにゃ曲がりくねってしまう。のちに聞いたのだが、私は全然運動をしていなかったため、筋肉が固まっていたそうだ。思わず、「届かない……!」と試験中に呟いてしまったのは、さすがにあまりに緊張感がなさすぎた。怪我をしてても適度な運動も必要なのだと痛感した。

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3.歩き方がリズムカルになる

 松葉杖で歩くときにはいくつかの順序に従っていたため、その癖がすぐには抜けなかった。そのため、1,2,1,2とリズムを取るのがやめられなくて、不思議な歩き方になっていたと思う。

 また、私の受けた自治体の教員採用試験には、就職試験のように個人面接があるのだが、歩き方が不自然だからか、面接官の方に「ゆっくりでいいですよ」と気を使われてしまった。

 教員採用試験では、指導できる部活動を聞かれることもあるため、どうせならなるべく健康なイメージをもってもらいたい(合否に影響するのかはわからないけど)。だから、怪我のことはバレないようにしたい思いがあったのだが、これは失敗だった。

 

4.学校って意外と移動が不便

 これは、申請期間を過ぎていたが、配慮事項に関して問い合わせておけば良かったと心から後悔した事項である。

 教員採用試験の会場には地域の学校や大学が使われることが多い。軽傷とはいえ、一応怪我をしている身なのでなるべく歩きたくないのだが、学校という建物はとにかく歩かせるのだ。

 まず、敷地の広い学校が会場だと大変なのである。校門があちこちにあるため、最寄りのバス停に着いたとしても、バス停付近の門が、受験者用の玄関に近いとは限らない。私は、運が悪く敷地の広い学校に当たってしまったため、試験会場についているのに受験者用の玄関がわからなくてぐるりと歩かなければならなかった。

  また、試験会場が公立の学校ということで、エレベーターがなかった(最近は、私立とかだとあるのかな)。松葉杖があったとしても階段の移動は大変である。教員採用試験は試験の種類ごと(筆記試験、面接、模擬授業など)によって教室を変える場合があるし、控え室に待機の時間もあったりで、移動が多いので大変であった。  

  就職試験とかだとビルでやったりするから、別なのかな。普段気を留めない不便さに気がつくことができた面では良かったと思う。

 

最後に

 通院が終わってから3か月ほど経った。快適である。

 松葉杖での生活は、うんざりすることもあるが、初体験ばかりで新鮮だった。怪我をしないことが一番だが、突然の怪我で松葉杖になった場合も、少しでも快適な生活ができるといいと思う。

 また、怪我をしているため、家に引きこもって安静にしていなければならないのかと考えていたが、それはそれで足の筋肉が硬直してしまうからよくないらしい。簡単な足のトレーニングなどを教えてもらった。リハビリでのやり取りや怪我が治るまでのこともいつかまとめられるといいなあと思う。