とりめも

東京のおいしいインドカレーの店を教えて

俺の好きな倫理観のない恋愛小説を読んでくれ

「倫理観のない恋愛小説が好きです。」

会社の自己紹介で口を滑らせた。

 

魯迅は倫理観がない恋愛(個人的見解)をしているから好きです。」

大学院での飲み会で口を滑らせた。

 

倫理観のない〇〇 という表現をよく使ってしまう。大体、好きな文学や物語を指す時にザックリ表現したくて頼ってしまう。

 

一言でいえば、昼ドラみたいなハチャメチャな恋愛が好き。あんまりドラマって見ないけど「昼顔」も好きだったなあ。

 

美人がなんかうまい具合にいい男と出会って、調子に乗る話が好きだ。でも、だいたい結末は悲しい。主人公やヒロインが社会や身の回りの反応を気にしだして倫理観を持ち始めるとつまらなくなる。だから、恋愛小説の終わりはあんまり好きじゃない。ずっと、うつけ続けていてほしいのだ。

 

武者小路実篤の「友情」「お目出度き人」なんかは面白いのだけど悲しくなっちゃう。別の意味で。報われない恋愛なのに勘違いして舞い上がった男が滑稽な様子を描いているのだけど、そうじゃない。自分は誰かに愛されていると確信をしたうえで、世の中を舐めきったような調子の乗り方をしてほしい。

 

こういうのは、飲み会とかで話を振られて上機嫌で話したほうが楽しくなるので、ここらで終わりにします。

 

私の場合、読書の量は人と比べて特別多い方ではないのだけれども、比率は恋愛小説が多いと思う。この本好きだったな~ってのを、挙げていくので是非読んでください。私もうろ覚えなので読み直すから、一緒に読もう。

 

恐るべき子どもたち

親や先生から離れた姉弟とその他数人の子どもたちがお屋敷で共同生活をする話。教育から隔離されている感じでよい。狭い世界で男女がいると、各々恋愛感情がわき始めるのだけど、みんな一方通行でうまくいかないのがよい。誰も幸せにならないのが、現実的。残念だけど、大人の手がないと子どもだけの生活は成り立たないんだなあ、恋愛は荒廃するんだなあ、と読後すぐにぼんやり考えてたことを覚えています。

コクトーがシャブ漬けになりながら描いた作品だそうな。

 

恐るべき子供たち (光文社古典新訳文庫)

恐るべき子供たち (光文社古典新訳文庫)

 

 

美徳のよろめき

メインヒロインの節子ものすごいお嬢様。結婚相手も由緒正しい相手がいるし、子どももいる。でも、結婚前の昔の同級生の男「土屋」との接吻が忘れられていない過去がある人。

倫理観のない小説らしく、案の定うまいこと土屋男と再会しちゃう。そして、のめりこんじゃう。ベタなんだけど、それがいい。昼ドラにありそう。

土屋が裸で朝食を食べる謎の主義を持っているシーンが好きです。それも美徳なのかな。あと、後半部分で、松木という男が節子に不倫をやめるように道徳的な面から説得されるんだけど、節子には響いていなさそう。たしかに、「そんなの関係ないよなあ!」って言いたくなる作品です。

 

美徳のよろめき (新潮文庫)

美徳のよろめき (新潮文庫)

 

 

春琴抄

盲目のお嬢様の春琴に仕える献身的な佐助との話。マゾヒズム小説なのですが、佐助が自分の目を針で刺して春琴と同じように失明しちゃう。愛が深い。それでも、結婚しないであくまでも佐助が春琴の身の回りの世話をするのがいいですね。むしろ、倫理的なのでは。

 

春琴抄 (新潮文庫)

春琴抄 (新潮文庫)

 

 

はつ恋

元祖サークラ物語。

 

はつ恋 (新潮文庫)

はつ恋 (新潮文庫)

 

 

傷逝

中国で伝統的な儒教に基づいた生活が当たり前とされていた時に作られた話。恋愛の面もシビアで、原則として親や家長が決める人と結婚させられるんだけど、そんな風習を押しのけて自由恋愛を謳歌して結婚する若い男女の話。

出版当時の世間的な倫理観なんかまったく気にしていないわけで、それがいい。でも、世間の常識には勝てずハッピーエンドにはならないのも、切な良い。

世間体を気にしない行動でハッピーエンドになるといったことはなく、やっぱり大衆が正義にされてしまうのが現実の世知辛さを描いていて好きだなあ。魯迅のこのころの小説は大体現実の辛さをエグく描いている。倫理観とは別に語りたいところ。

このころの歴史的思想的背景を少し知ってから読むと面白いと思います。

 

傷逝

傷逝

 

 

棺に跨がる

同性愛手にめちゃくちゃDVする話。DVする中にかすかな愛情が合ったりと、狂った心理状況とダメ人間っぷりがたまらない。

 

棺に跨がる (文春文庫)

棺に跨がる (文春文庫)

 

 

愛の渇き

これ、まだ小説読んでないんですよね。映画で見ました。美徳のよろめきと同じく三島由紀夫なのですが、未亡人の美人な奥様が家庭内でめちゃくちゃ色恋沙汰を引き起こす話です。

未亡人の奥様が自分の家に仕えている男に好意を抱くのですが、男は女使用人をはらませちゃったりする。気に入らない奥様は権力を行使して、子どもをおろさせたりしちゃう。我儘が通る立場なのだけど、男使用人にあまり相手にされなくてドギマギしているのがいいですね。

 

愛の渇き (新潮文庫)

愛の渇き (新潮文庫)

 
愛の渇き [DVD]

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ドリアングレイの肖像

本筋とは外れているけど、おっさんが美少年を好きで好きでたまらないから、ろくでもない快楽主義的思想を吹き込む話(拡大解釈)。

 

ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)

ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)

 

 

書いてみるとそこまで倫理観がないわけではないかもしれませんね。こじらせた恋愛が好きなだけかもしれません。「美徳のよろめき」みたいな小説が特に好きですね。まだ全然こじらせ恋愛小説を知らないので、みなさんのオススメあったら、教えて下さい。読みます。