とりめも

東京のおいしいインドカレーの店を教えて

「意識低い読書会」をやって3ヶ月目になった。

今週のお題「読書の秋」 らしいですね。タイミングが良い。(追記)

 

意識(の)低い読書会という読書会を月に1,2回くらいやり始めて、3ヶ月目になる。

 

これが案外良くて、この間第5回目が開かれたらしい(私は参加していない)。

 

5回も続いたことが嬉しいし、身内以外にも広まって欲しいので、色々書いちゃおう。

 

はじまり

この会がなんなのか書く前に、はじまったきっかけを書くなって感じだが、書く。

はじまりは、唐突だった。

 

会社終わってご飯食べてる最中に、「気楽に読書会したい〜」という旨を呟いたら何人かから反応があったので、「じゃあ、やりましょう」となった。うまいことトントン拍子にすすんだ。

 

つまり、なんも考えずに見切り発車で実施だけ宣言して、実際のやり方は後から詰めた感じだね。

 

社会人になってから読書に孤独を感じる

https://twitter.com/chidoriayumu/status/1022458797418106880?s=21

 

当時のツイートを見ると、そもそも読書会のために一冊読むのがしんどい という意識があったようだ。

 

さて、最近の自分の環境の変化でつきまとう読書の問題として、以下の2点がある。

  1. 読書は好きだが、体力がない。
  2. 作品の話ができる人が周りにいない。悲しい。

 

体力がない問題

1に関しては、引きこもり気質なので平日は8時間仕事して、ご飯食べたり、帰宅したり、シャワーを浴びるともう眠いのだ。

 

休日は休日で、平日に買えなかったものの買い物とか、記事執筆、そもそも寝てる などの理由で体力と時間がゴリゴリ削られる。

 

よく「○○する時間があるなら△△しなさい」っていうお叱りがあるが、あれはナンセンスだと思う。各行動に払う体力や精神力のコストを全く考慮していない。

 

元々、HPの上限が低いタイプの人間にとって、帰宅後に頭を使うのはしんどい。読みたい本はどんどん増えていくのに、本を開くと思考がログアウトする現象が発生する。頭が動かない。字が流れていくだけで、話がまるで頭に入らない。しんどい。

 

そのため、最近ではまだ余力のある会社の昼休みにとりあえず短編や詩を読むことにしてる。

 

作品の話ができない問題

2に関しては、大学院の時からそう。

 

文学部⇨教育学の院に進学すると、ゆるく文学の話ができる人が激減する。現在は、インターネット事業の会社にいるので尚のことだ。

 

文学の話と書くと排他的で高尚な印象を与えかねないが、そうではない。

A「太宰治の『朝』が情けなくて良い。読んでみて」

B「青空文庫にある?なら、暇な時読むね。そういえば、前に太宰の『畜犬談』読んだよ」

A「お、読んだことあるけど、忘れた〜。どんなんだっけ。」

くらいの会話で良い。

 

私が嬉しいのは、相手が実際に太宰の『朝』を読むかどうかではない。読んでくれると死ぬほど嬉しいが、読まなくても良い。

 

それに、Bが勧めてくれるのは、太宰に限る必要はない。オススメのラノベでも児童小説でもBが好きなものならなんでも良い。

 

好きな作品の話を聞いてくれる人がいて、相手の好きな作品を知ることができる状態が嬉しいのだ。

「昨日のアニメ見た?」

「○○ちゃんが可愛い」

のような雑なノリで良い。同じ文学部や本好きでも好きな作品は違うのだから雑になるのは当たり前だ。

 

そして、現在では、「そんな雑に気軽に作品の話ができるあの時の環境はとても貴重だったなあ」と痛感することが多い。

あの頃のような会話をしたい。

 

読書会はガチ感ある

作品の魅力を共有したいのなら、そこらへんでやってる社会人向けの読書会イベントに参加するという手がある。

 

また、自分が所属してた大学院のゼミでもたまに読書会をやっている。それに参加すれば良さそうだ。

 

ただ、気軽に本を読みたい立場としては合わない気がする。

 

例えばきちんとした読書会ならば以下のような運営になるだろう。(すべてを満たすとは言っていない)

  1. 一冊本を読んでくる 
  2. 本が指定されている
  3. 要約のレジメを作ってくる
  4. 解釈にまつわる議論が発生する

 

これはこれで学びが多くて良いのだが、前述したように、

①読みたいが体力がない

②雑に好きな作品を共有したい  

という感じの今の私にとってはハードルが高すぎる。学生の時じゃないと無理だ。

 

だから意識低い読書会をやる

そんなわけで、ゆるく読書会をやることにした。なるべく意識低めで。参加者もわたしも重荷に感じない程度が良い。

 

運営

どんな感じで読書会を実施しているかを記載する。

とはいえ、現状の話だ。カッチリと決める必要なく、集団の意識の低さに合わせて柔軟に変更するのが良いと考えている。

①形式

なるべく気軽さを重視することにした。そして、基本的には各々が好きな作品を紹介する形にした。つまり、みんなで同じ一冊を読んでくる必要はない。

 

また、競わせると心がざわめきそうなので、そういう要素は一切排除した。

 

そのため、基本的にはブックトークの体裁を取ることにした。ビブリオバトルのように「読ませたいと思わせた人が勝ち」という競争の要素は入れない。

 

理由としては以下になる。

①好きを共有するのが目的なので競争する必要がない

②プレゼンが下手でも好きを発信してほしい

 

敢えて追記するが、ビブリオバトルが悪いわけじゃないし、批判しているわけではない。意識低めの読書会には不適であっただけである。

 

②事前準備

特にない。

準備したい人はプレゼンテーションのスライドや原稿を用意しても良い。各々がやりやすいように。

 

③場所

ビデオチャット

意識が低い我々は、外出に困難や著しい体力の消耗を伴う場合が多い。読書会のために、シャワー浴びて着替えて化粧して電車やバスに乗って時間通りにカフェに集まるのは重労働だ。

 

故に家が最高なのではないかと判断した。

 

④実施の手順
  1. 月初めくらいに参加しそうな人に、行けそうな日程を調整さんに書いてもらう(書かなくても良い
  2. 書いてくれた人の中で、都合の良い日にちの候補を出す
  3. 実施当日になったら誰かがビデオチャットの部屋を立てる。Googleハングアウトだと、25人くらいまで無料で話せるのでおススメ。
  4. だいたい、4〜6人くらい参加してくれる
  5. 人が話を聴ける集中力は短いので、1人10分-15分くらい自由に喋ってもらう。話す内容は、作品の魅力、軽く議論したいこと、ここが好き、ここが面白い、など自由。
  6. 人が喋ってる間、聴いてる人は話を邪魔しない程度に相槌を打ったり、チャットで盛り上がったり、作品を検索したり、自由。
  7. 全員話終わったら、自由に雑談するか自由解散

 

⑤注意事項

ガバガバな読書会だが、一応、注意してることもある。注意事項もガバガバなのだが……。

  1. 作品は読めればネット記事でも漫画でもなんでも良い
  2. 事前に作品を共有するのを推奨するが、参加者は読んでこなくても良い
  3. 録音や録画は原則しない(完全にクローズドな場所だからこそ面白い話があるので)
  4. ドタキャン、ドタ参はOK
  5. 途中参加や途中退室もOK

 

理想

  1. 理想は「カラオケ行こうぜ」「飲みに行こうぜ」のノリで「読書会やろうぜ」が成立すること。
  2. 新たな読書会の形としてビデオチャットがもう少しメジャーになってほしい。私は穏やかなカフェでゆるい雰囲気でとか関係なく、外出がしんどい。
  3. みんなが飽きるまで緩やかに続いて、飽きたらお休みして、思い出したらまた始まって……みたいな雑な運用

 

問題点

  1. Googleハングアウトでやっているが、人が増えすぎると画面がカクツク
  2. 今は内輪でやっている(参加者の友人やフォロワーが紹介される形)が、突然全く知らない人から参加希望が来たらどうしよう。
  3. ↑私たちが公式イベントとして牛耳ってるわけじゃないので、各々で自由に読書会をやってほしい。
  4. チャンネルを立てれる点、通知を自由に設定できる点、ログが見やすい点から、slackを連絡ツールとして利用しているが、ハードルを高く感じる人もいるので、申し訳ない

 

意識低いから良かったこと

  • 普通の読書会だとあり得ないようなプレゼンが聴ける。
  • 読書会のために準備するものはないので気楽
  • ↑用意したい人は用意しても良い自由さ
  • 複雑な運営でもないので、発起人が毎回参加する必要がない(他の人が発起人の私の都合に合わせる必要もない

 

面白かったプレゼン

個人的に印象に残ってるプレゼンをざっくりと……。

  • 森鴎外舞姫」の登場人物を一人一人殴りたい というプレゼン
  • 漫画『酒のほそ道』の主人公がとにかくやかましい話
  • 泉鏡花「竜潭譚」の紹介で、雰囲気が似てるとお笑い芸人のハライチのラジオを紹介してくれるプレゼン
  • テジュ・コール『オープン・シティ』を引きこもりがちな人に向けてすすめてくれるプレゼン

おわりに

ビデオチャットで読書会をやるのは案外悪くないので、ぜひやってみてください。

あと、「うちの読書会はこんなんだよ」みたいな話もあれば知りたいです。